Importance
精密な根管治療の重要性
根管治療は、歯の内部にある根管に生じた感染を除去し、歯の寿命を延ばすための重要な治療です。
しかし、この治療は非常に繊細で、正確さが求められる処置であるため、適切な設備と技術が不可欠です。
北参道歯科・矯正歯科では、高い技術と設備を駆使し、患者様に最適な根管治療を提供しています。
根管と歯髄の構造
歯の構造は、目に見える部分と見えない部分に分かれています。
目に見える部分を「歯冠」といい、歯茎の中に隠れている部分を「歯根」と呼びます。
歯根の中心には「根管」と呼ばれる細い管が通っており、その中には神経や血管を含む「歯髄」という組織が存在します。
この根管と歯髄が、歯の健康と機能を支える重要な役割を果たしています。
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根管治療の流れ
根管治療は、歯の内部にある感染や炎症を取り除き、歯を救うための治療です。その手順は次の通りです。
01
麻酔と歯の清掃
治療を始める前に、麻酔をして痛みを感じないようにします。
次に、歯に小さな穴を開けて、虫歯になった部分や感染した組織を丁寧に取り除きます。
02
感染した歯髄の除去
根管内にある感染した歯髄を、ファイルやリーマーと呼ばれる細い器具を使って取り除きます。
これにより、感染の拡大を防ぎます。
03
洗浄と消毒
根管内を徹底的に洗浄し、薬剤を使って消毒します。
この過程では、根管内の細菌を完全に取り除くことを目指します。
04
仮の充填と観察期間
消毒が完了した後、根管内に薬を充填し、仮のふたをして約1週間置きます。
この期間に数回通院し、薬を交換しながら根管内を清潔に保ちます。
この過程で治療を中断すると、細菌が再び増殖する可能性があるため、期間を空けずに治療を継続することが重要です。
05
最終的な根管充填
根管内が完全に清潔になったことを確認したら、生体に安全なシーリング剤を根管内に充填し、再感染を防ぎます。
06
治療の仕上げ
最後に、根管に芯を立てて土台を作り、その上にかぶせ物を装着して治療が完了します。
これにより、治療した歯は再び機能を取り戻し、長期間健康な状態を保つことができます。
根管治療は、歯の内部に潜む問題を解決し、歯の寿命を延ばすための大切な治療です。
治療を途中で中断せず、最後までしっかりと行うことで、歯の健康を守り続けることができます。
根管治療の成功率
根管治療の成功率は、さまざまな研究で50%から90%と幅広く報告されています。
成功率は治療の方法や医師の経験によっても異なります。
例えば、専門医が行う初回の根管治療では、成功率が90%以上にも達します。
一方で、従来型の保険診療で行われる治療では、成功率が40%から50%程度にとどまると言われています。
最初の治療が成功のカギ
根管治療は、繰り返すたびに成功率が下がる傾向があります。
そのため、「最初に質の高い治療を受ける」ことが、将来的に歯を抜かずに済むための重要なポイントです。
根管の病気の主な原因は、「細菌感染」です。
当院では、この細菌を排除し、再び侵入させないことを最優先に考え、無菌的な口内環境を徹底して整えています。
以下に、当院が行っている具体的な取り組みをご紹介します。
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当院の根管治療のポイント
正確な診断と計画
根管治療の成功の鍵
根管治療の第一歩は、正確な診断と計画です。
当院では、治療の精度を高めるために、歯科用CTスキャンを用いて詳細な診断を行います。CTスキャンは、従来のX線では見えにくい歯の内部構造や根管の形態を三次元的に捉えることができ、治療計画を立てる上で非常に重要です。
精密な診断により、根管の複雑な形状や、感染の広がりを正確に把握し、無駄な治療を避け、患者様に最適な治療計画を提供します。
マイクロスコープを用いた精密治療
根管治療は、歯の内部の極めて細かい部分にアプローチするため、肉眼での確認が困難です。
そこで、当院ではマイクロスコープを活用しています。
マイクロスコープは、肉眼の約20倍の拡大視野を提供し、1mm以下の根管を視認しながら治療を行うことが可能です。
マイクロスコープにより、見落としや汚染物質の残留を防ぎ、再感染のリスクを大幅に低減させます。
日本の歯科治療において再根管治療が多い理由の一つは、肉眼による治療の限界にありますが、マイクロスコープの使用により、治療の精度が飛躍的に向上します。
ラバーダム防湿で治療の成功率を向上
根管治療の成功には、無菌状態を保つことが重要です。
当院では、治療の際にラバーダム(ゴム製のシート)を使用し、治療する歯以外の部分を覆います。
ラバーダムにより、術中に唾液が根管内に流入するのを防ぎ、唾液に含まれる細菌が根管内に侵入するリスクを減らします。
また、ラバーダムは治療時に使用する薬液や細かい治療器具の誤飲・誤嚥を防ぐ役割も果たします。
ラバーダムの使用は、根管治療の安全性を高め、成功率を向上させるために必須の処置です。
Ni-Tiファイルとエンドモーターの導入
根管治療では、根管内の汚染物質を除去するために「ファイル」と呼ばれる治療器具を使用します。
当院では、Ni-Ti(ニッケルチタン)ファイルを使用しています。
Ni-Tiファイルは、柔軟性と強度に優れており、複雑な根管の形状に合わせて効果的に汚染物質を除去できます。
また、エンドモーターを使用することで、一定の回転速度でファイルを操作し、精密な治療を実現しています。
このような高度な器具を使用することで、患者様の歯をできるだけ多く残しながら、再感染のリスクを最小限に抑える治療が可能です。
根管充填と治療後のケア
根管治療の最終段階は、根管内を無菌状態に保ったまま、密閉性の高い充填材で根管を封鎖することです。
当院では、バイオセラミック系シーラーやMTAセメントを使用して、再感染を防ぐための高い密閉性を確保しています。治療後の感染リスクを大幅に低減し、歯の長期的な保存を可能にします。
また、治療後のケアも重要です。
当院では、治療終了後も定期的なチェックとメインテナンスを行い、治療した歯が健康な状態を保てるようサポートしています。
必要に応じて追加の治療や、生活習慣に合わせたアドバイスを提供し、患者様が長く健康な歯を維持できるよう努めています。
患者様への安心と信頼を大切に
北参道歯科・矯正歯科では、患者様が安心して治療を受けられる環境を整えています。
治療前には、詳細な説明とカウンセリングを行い、患者様の不安や疑問を解消します。
また、治療中は、マイクロスコープによる動画撮影を行い、治療後にその映像を用いて治療内容を視覚的に説明します。
患者様は治療内容をしっかりと理解し、安心して治療を受けることができます。
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精密な根管治療で歯の健康を守る
北参道歯科・矯正歯科は、高い技術と設備を活用し、患者様の歯を長く健康に保つための根管治療を行っています。
正確な診断と計画、マイクロスコープを用いた精密な治療、ラバーダム防湿による無菌環境の確保、そして高度な治療器具の導入により、高い成功率を実現しています。
根管治療が必要な場合は、ぜひ当院にご相談ください。私たちは、患者様一人ひとりに最適な治療を提供し、健康な歯を守るお手伝いをいたします。